私がオススメする『勉強しておくといい行書古典4選』のうち、
今回は、2つを解説していきたいと思います。
- 蘭亭序の特徴
- 蘭亭序について
- 書き方
- 争位坐位文稿
- 書き方
蘭亭序の特徴
①筆脈を生かした曲線的な字形
②線の抑揚やリズムを大切にした運筆
③平面上における立体感と多彩な表現


筆路がはっきりしていて、伸びやかな線で構成されている。
流麗な運筆の中にも緩急や筆圧の強弱が見られる。
争坐位文稿の特徴
①筆の開閉を生かした、重圧な線で書かれている
②粘り強く息の長い線質
③向勢で扁平な字形

・起筆は蔵鋒
・筆圧に変化をつけ、線に抑揚をつける
・「もんがまえ」や「くにがまえ」は、腕をゆっくり動かし、円を描くように運筆する
全体を通してまとめると、
懐が広く、力強い線の中にも筆圧の変化が見られる。字形は向勢で、ゆったりとした運筆から重厚な味わいが感じられる。
2つの古典の違い
「蘭亭序」「争坐位文稿」は、共に古来、行書の名品と称えられてきた。
書かれた内容や状況の違いから、
同じ行書でも両者の趣はずいぶん異なる。
ゆったりと優雅な趣の「蘭亭序」に対して、「争坐位文稿」には、強さや大胆さ、険しさなどが感じられる。
どちらの古典も行書の基礎となる古典なので、
必ず勉強しましょう。
特に蘭定序は、行書の基礎中の基礎なので沢山練習して、マスターして下さい☺︎